日本音楽即興学会 JASMIM

The Japanese Association for the Study of Musical IMprovisation
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第8回大会長講演、ワークショップ要旨(2016.10.31追加)

大会長講演 
即興で救われた人生、即興で生かされた存在
  
田中順子 作業療法士、川崎医療福祉大学

作業療法士というリハビリテーションの専門職でありながら、複数の病を抱える患者でもある私は、病による喪失感と障害を受け入れられず苦しみ抜いた10年間を送りました。まずは、その経過で感じ経験したことを、患者と治療者の両方の立場から語ります。その後、即興という音楽形式と巡り会ったことで、大きな転換を迎えることとなります。何がどう変化したのか、それが今の私にどう影響したのかについて述べます。
つづいて、即興に無限の可能性を示された私が新たに挑戦した活動、ミュージシャンとのコラボレーションによる「ソングライティング」についての紹介とできあがった作品紹介、参加者たちの反応、ソングライティングの意義や新たに見えてきた課題等について話します。
最後に、「生きることは即興である」というナハマノヴィッチ氏の論説を援用しながら、大会テーマである「日常生活と即興」について私見を述べたいと思います。

大会企画ワークショップ1
インドネシアの民族楽器ガムランの体験演奏

岩本象一/Shoichi Iwamoto(ガムラン奏者)

 ジャワガムランは一聴するとフワフワしていてつかみどころの無い音楽に聴こえますが、実は強固な曲の骨格が存在しています。その芯の部分を共有し奏者達は各々の解釈で肉付けをしていきます。繰り返しの多い音楽ですが各奏者の即興性により立ち現れる音像は毎回変化に富み、混ざりあう倍音で更に幻想的なものとなります。それがつかみどころのなさであると同時に魅惑的な響きの源になっているのかもしれません。
 今回のワークショップでは、まずジャワ古典曲を合奏し、色々ある楽器の特性を体験しつつ、最終的には即興でガムランを合奏してみたいと思います。

大会企画ワークショップ2
ソングライティング(即興による歌作り)の体験

若尾裕(作曲家、臨床音楽学)

 ソングライティングとは、そのまま歌を作るという意味ですが、近年音楽療法や福祉などの場でよく行われるようになりました。いろいろな考え方があるのですが、ほとんどはポピュラーソングの様式なので、ポピュラー音楽を作ることによる社会参加としての意味が大きいと考えています。今回はまず、ポピュラーソングのいくつかのコード進行のパターンを楽しみ、その後、その場で歌詞を作り、歌を作ってみたいと思います。

大会企画ワークショップ3
誰でもできる! 医療福祉現場での音楽活動

田中順子(川崎医療福祉大学、作業療法士)

精神科病院、高齢者施設、障害者施設、社会復帰支援施設など、医療福祉領域における音楽活動は、広く利用されている活動のひとつです。しかし、多くの施設では音楽療法の専門教育を受けていない、介護職員などの音楽療法非専門スタッフが、カラオケや音楽鑑賞、集団歌唱などを慣習的に行っている現状がみられます。そこで本ワークショップでは、音楽療法の専門技術を身につけていない医療福祉領域のスタッフの方々を対象に、気軽に気楽に実践でき、しかも目からウロコの音楽活動をご紹介したいと思います。
音楽活動をしているもののマンネリ化してしまっている、音楽活動をやってみたいけれどどのように進めたらよいのか分からない、楽譜も読めないし楽器も演奏できないけれど音楽を活動に取り入れてみたい、もっと常識にとらわれない幅広い音楽活動を展開したい、等々のお気持ちがある方、ぜひご参加をお待ちしています。誰でもでき、絶対失敗しない音楽活動ができます!

大会企画ワークショップの申し込みについて
受付に、各ワークショップごとにお名前記入用紙を置きます。
準備の都合上、参加される方はご希望のワークショップ用紙に必ずお名前をご記入ください。
なお、ワークショップ1は定員40名で、定員になり次第締め切らせていただきます。
またガムラン運搬費用のため、お一人さま1000円を受付で徴収させていただきます。
ワークショップ2と3は定員はありませんが、お名前のご記入はお願いいたします。


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