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JASMIMレター0010(2010.10.30)
[沼田里衣さんにインタビュー#2:音楽即興コンテストについて]
インタビュアー・編集:歳森彰
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———–(インタビュアー) はい、よくわかります。そこで、来年計画している音楽即興コンテストですけど、そういう、前よりちょっとずらすこと、評価軸自体を何でしょう?
(沼田里衣) 反転したり、ずらしたりとか、転倒させたり、そういうことが起こったら、そういうことが即興的に・・・(笑)、よくわかんない、何か仕掛けですよね、どういうふうに仕掛けるのか、ということだと思うんですけど。ということが起こったら面白いかなあ、という。
———–ただ順位をつけるだけでは起こりませんね。
そうですね。例えば、いろんな案があると思うんですけど、演奏者の演奏を評価して、その評価自体を誰かが評価するとか、あるいは、演奏はどれでもよくって、その評価だけを評価するコンテストでもいいし。
文芸批評で、ある評論家がそういうことをやっているんですって、ご存知ですか?
———–あ、文芸に関してですか?
そうです。批評したものを評価する、というコンテストをやっているんですって。
———–なるほど。
そういうのもあるのか、って思ったり。最近見つけたんですけど、即興のコンテストがある、っていうWEBサイトを見つけました。まあ、それは余談ですけど、そういうことをいろいろ考えていけたら、いいかな、って思いました。
———–一方、世間に向けてはコンテストする、って広報しますね。その時、どんなコンテストをするか、それをどう、わかりやすく、まとめればいいでしょうね。このコンテストには裏がある(笑)
わかんないですけど、普通に「JASMIM音楽即興コンテスト」とかにして、その方法がちょっと違うとか、こんな手順でいくのか、とか、まだわかんないです。まず、そのコンテストに応募してみたいと思わないとダメですので。
———–そうですね。
何が起こるかわからない、その辺をどういうふうに。例えば、「詩のボクシング」はネーミングの面白さがありますね。どうなるのかわからないシステムじゃないですか。ある意味、誰がどうなるか、そこをあえて、コンテストとする面白さと思うんですけど。ネーミングを面白くするという方法もあるだろうし、評価の方法の面白さでもいいかもしれないし、あるいは誰か変わった評価者というか批評家を呼んでくるとか、批評家自体を今までにないような人を連れてきたりして、こんな人から批評をもらってみたい、と思わせるようにするとか、いろいろと考えられると思うんですけど。
———–単に賞金でつる、とかもあるかも。
・・・でも、それって面白いかどうかわかんないですけど。
———–普通に賞金で。
アートって賞金だけでくるもんですかね? どうなんでしょうかね?
———–いろいろ理論的なこと、面白いこと、今までにないようなこともあるかもしれませんけど、それが出場動機になるかどうかは、ちょっとわかりませんね。主催者は面白いと思うでしょうが。
出場者が誰が出場するのか、ということもありますね。どういう人を対象とするのか、即興演奏家なのか、あるいは、即興演奏しない人も含むのか。
———–そういうところ、いくら論議しても決まらないところが残ってしまいますので、ある程度の期間が過ぎれば、運営委員長がこれだと、決定してしまわないといけないと思うんですけど。
はい、ただ、何もまだ意見が出ていないので。
———–そうですね、スタッフだけじゃなくて、会員メーリングリストに投げかけて。運営内は、意見を言うといっても、その摺り寄せが大変で、その前に、ブレインストーミングというか。
たたき台をいろいろ出してもらわないといけないですよね。
———–そうですね、それを論評することなく、思いつきをどんどん言っていただくとか。
そうですね。
———–ではこのくらいで。
あ、いいんですか。
———–いえ、けっこう重要なことをお聞きできました。ありがとうございました。
そうですか(笑) ありがとうございました。